読了

スノーフレーク

スノーフレーク

つかみどころのない淡々しい感覚を追いかけると同時に最後の方の展開はぐっと引き込んでいく。ラストの仕掛けにちょっとびっくりしつつ。

宇宙暮らしのススメ

宇宙暮らしのススメ

まんがサイエンス読者にはわりとおなじみな話から。解説読むより漫画1ページ見た方が理解が早いという…。難しいよねえこういうの説明するって。で、オビには斬新な宇宙開発ビジョンとか書いてあるけどそんなに斬新なのかな? かなり現実的な話だったと想う。

神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)

神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)

今週は上橋作品週間。いやー相変わらずのクォリティで。

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

獣の奏者(1) (シリウスKC)

獣の奏者(1) (シリウスKC)

これ、実は漫画版から入った。漫画版は割と最近出ていて、見かけたときにたまたま買ったのだけど、これ1冊で十分先が期待できる…というか次を待てなかったので、文庫版出てすぐに買ってきた。またこれもおもしろいよ。"Zookeepr" とか読んでる人ならいけると思われる(直球過ぎるか)。バックグラウンドとしての歴史的背景とか政治的なアレコレとかこれだけでかなり複雑な練り込み方がしてあって、まあ一気に読むよね。

ネットワーク超入門講座 保守運用管理編

ネットワーク超入門講座 保守運用管理編

どんなものかと思って。仕事はいったばかりで運用系のことがよくわかりませんという人向けだね。まずは浅く広く全体をつかみましょうという本。障害対応入門とかは、基礎的なところ、L1 からちゃんと書いてある話はやっぱりやってきた人なんだろうな、という印象。こういう話をエンドユーザにも読んで欲しいと某所の admin としては思ったりするのだけど…。

単純な脳、複雑な「私」

単純な脳、複雑な「私」

すばらしい! これはすごいわ。おもしろい。この講義を受けられた高校生がうらやましいわ。高校生でこういう話を聞けたらたぶん人生変わるというか少なくとも考え方は変わるよねきっと。脳/意識/自由意志とか…すごいなーこれ。哲学的な何か、あと科学とかとかでも取り上げられてたテーマがあるけど、こういう話に興味のある人は必読。

超弦領域 年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

超弦領域 年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

2008年版。もう最初の「ノックス・マシン」がまずおもしろい。法月綸太郎ってこういうのも書くひとだったのか。ミステリ一辺倒なのかと思ってた。Boichi/堀晃は既に読んでたな。後はやっぱり最後の2編か。どっちも、それまでの印象とはまた違う感じ……円城塔伊藤計劃もほとんど読んでないのだけど、かつて読んだことのあるものよりは取っつきやすいというかかなり読みやすくて一気に読まされた感じ。伊藤計劃 "From the nothing, with love." を単純な脳、複雑な「私」とほぼ同時期に読めたのは幸運だったな。バックグラウンドの知識差という点で円城作品より楽しめと思う。でも伊藤さん亡くなってるんだよなあ…。なんてこった。
つか、明らかにSFじゃないよねというのも散在。いや、おもしろかったからいいんだけど。「土の枕」とか「アキバ忍法帖」とか、どう見ても SF じゃないよね。何でもありですな。おもしろかったからいいんだけど。