読了

ここ半月ほど自転車乗ってないのだけど、既に腹の周りの肉に来てる気がする。そこは天気と仕事の兼ね合いがね…。

はじまりの歌をさがす旅 (角川文庫)

川端さんの本は読んでてぴんとくるものと来ないものがあって、これはぴんとこない方だったなあ。

僕の小規模な奇跡

また鬱鬱した小説だったりするのだろうかと思いながら読んでみたけどそんなこと無かった。なんだこういうのも書くんだ、と思った。とはいえ登場人物がどうにもやっかいなのは相変わらずか。元・引きこもりの妹の思考パターンが人ごとと思えずに読むのがしんどかったですよ。しおりひも(スピン)は表紙に合わせたのかな。タイトルがどう見ても福光しげゆきなのは大丈夫か、と思ったけど、後書き読んだらちゃんと許可を取っているそうな。

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

ネット各所でこれはひどい、と評判の長編。いやー、これはひどいな! その次はどうしたその次は! と。この上下巻のラストってアンタもう何書いてもネタバレになりそうだから書かないけど、次のを早く出してください。

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

福岡さんは小説家になれそうだよね。この複線の張り方の巧妙さ。一見まったく関係なさそうに見えることを結びつける知識と感性。スペクター事件の語り口は前の本と同様、単なる研究紹介だけじゃなくて、その人の人となりとか研究者としての思考パターンや性格を見せる生々しさがおもしろいのなんの。すげーよ福岡さん。