ネットワークな人たちの工具ネタ
はじめに
JANOG で盛り上がったスレッドでいろいろ参考になる話が見れたのでまとめてみる。
参照:
- JANOG | JApan Network Operators' Group
- tools team
- Tools BoFの資料
- BoF資料にある内容についてはここでは書いていませんので、先に資料を参照することをおすすめ。特に「使える、いけてる、笑える!匠の一品」を見ておいてください。
ついでなので、実用系 Tips つながりってことでこの辺とか見ておくのもよいかもしれない。
- id:stereocat:20080216:1203181754
以下まとめです。[janog:09248] から始まるスレッドをとっかかりにして引っ張ってます。ということで、一応、免責的文言を…。
- 個人情報が云々とかいろいろあるので、元のメール送信者(発言者)の情報は外しました…はずです。
- 元のメールのコメントがほとんどそのまま載っちゃってます。意に沿わない解釈とか引用があったらごめんなさい。
- 特定の製品とか運用とかを勧めるものではありません。あくまでも参考情報として、です。
具体的にどういう話になってたのかを知りたい人は、Janog ML に入って、ML Archive をみてください。
ネジ関係
工具
ネジに傷がつきにくい万力ラッチ付きプライヤー。ドライバーと併用とか。
複数種類あると便利。
本当にネジが壊れちゃった時の最後の手段。壊れたネジにドリルで穴あけて強引に外すもの。
- 逆タップことエキストラクター
- 電動のやつ
- ちなみにルータなどでこの方法を使う場合、ハンディ掃除機などで金属粉吸い取りながらやりましょう。金属粉が中に入ってえらいことになります。
ネジ固着対策
- 一般に油脂類は、埃を呼びやすくなる上に経年変化で硬化して事態を悪化させるだけなのでNG
- 鉛筆による個体潤滑
- 黒鉛と粘土の混合物なので、金属表面が研磨された上で黒鉛でコーティングされる形となるため、安定した潤滑状態が長い間維持されます。
- ネジだけでなく、表面が酸化したために接触状態が怪しくなったコネクタ類の接点復活とか、動きが渋くなってしまった錠前や鍵のコンディション調整(錠前、鍵には絶対に油をさしてはイケません)などなど
- エンピツの使い方
- ネジの場合は、オスネジの溝に鉛筆などの先をかるくこすりつける程度で充分で、その状態でねじ込めば、ネジ全体に黒鉛が回り込みます(タッピングスクリューを除く)。ただし、メスネジ側で同じ事をしようとすると、余分な粉がネジ穴に落ちてしまうことになるので避けた方が無難です。
- この作業をすると余剰の粉が若干でますが、エアダスタなどで吹き飛ばしてしまえば問題無いレベルです。
- 接点復活剤コンタクトZ
測定器/チェッカ
距離測定
- レーザー距離計
- 主にケーブルの長さ決めるときに使いますが、他にDC選定とか搬入とかで天井高測るとき超つかえます。トラック入るかなーとか
- Uがはかれる巻き尺
- http://www.introdelta.com/product-detail_61_13_u-tape-measure.php
- メーターをはかれる巻き尺の片っぽに19inchラックの U の長さで印が切ってあります。10U あけたいんだけどーとかいうときに便利
- PlatHome で売ってます : ユニットスケール-U-目安/UM-2
温度計
- 非接触温度計
- ラックやサーバなどの表面温度を測定するのに便利です。
ファイバチェッカ/ファイバ工具
- http://www.aisan.co.jp/products/fiber_checker.html
- http://www.miki-fiberoptics.co.jp/fiberchecker.html
- 光ファイバの片端から可視光を入れて、対向側で光をみて空きファイバを確認できます。また、この光をいれた状態でケーブルを曲げると、曲げたところが赤く光ります。(被覆の薄いものしかダメですが)ケーブルルートを確認するときに便利です。
- 可視光源の強力なタイプもあって距離があるときに使います。Webには30mWとありますが、手元のは35mWって書いてある...起動に鍵が必要、被曝注意なんて書かれてるclass3B製品です。
そのほか工具/作業補助
タイラップ/ケーブル結束
ケーブルの結束等に使ったタイラップの端で痛い目に遭ったりすることがあるのですが、きれいに処理するのはなかなか難しい
- KNIPEX エレクトロニッパ[フラッシュカット]
- 流血対策重要。
- ちなみに模型用のニッパでも同様の形状になってるものがありますので、店頭で探す場合は模型店を覗いたりします。
- ケーブルタイ(ツイスト)
- このタイプのケーブルタイは、結束力は高くないですが、ケーブルを任意に追加したり減らしたりできるので、ラック内のケーブルをまとめるのには便利ですよ。
- 結束バンド固定具
- 結束バンド(タイラップ)でケーブルをまとめる際に、固定するところ(ケーブルガイド)とかがないときに、ラック側面にペタッとつけて固定できるので便利です。
- マグネット付クランプ
- 配線するときの仮止めやインタフェースモジュールの交換のときにケーブルを一時的に固定するのに便利です。
- 面ファスナー(いわゆるマジックテープ)
- オーソドックスですが、ハサミで好きな長さに切れるやつが好きです。
ライト
そのほか
- 「腰袋」(良く電気屋さんが腰にベルトでつけてるやつ)
- 工具や部材をラックの周りをぐるぐる回って取りに行かなくて済むので非常に効率が良くなりました。(特にラック上段の脚立が居るような高さの作業とか)
- プラスチックハンマー
- スロットが抜けないとき、ラックマウントのレールがゆがんでるときににガンガン叩く
- ゴム製のハンマーも有ったほうが意外と便利
- レーザポインタ
- 電気屋さんや電話屋さんと工事の打ち合わせをするときに、ケーブルの引き込み口とか転がし経路とかの位置確認をする必要があるわけですが、高所とか相当離れた場所でも確実に指示することができるわけで、大変重宝します。
- ケーブルキャッチャー
- これがあるとケーブル敷設が楽にできました。
- 各種接着剤
- 両面テープ
ケーブル札/タグ/ラベル/テープ
札/タグ
- ケーブルタグを両端につけます。タグはテプラで始点と終端を記載します。
- 「元先」を裏表に書いておけば、ケーブルに触らずに元先の確認ができますし、パッチパネルのようにケーブル密度が高い場所では、糸の先の方に結び目を作って、タグとケーブルの距離が離れる様に結束することも出来て、タグがひしめきあうのを防ぐ事が可能
- ケーブル表裏で元/先のシールを貼る。色を変える。
- 荷札(小判型タグ+糸)を愛用する人が居るのですが、配線に絡まって大変
- 丸札 + 紐の物を使っていたが、収容架中などで数が多くなって密集してくるとかさばるのと、名札取り付け時に紐を結ぶのが面倒
- オーソドックスなファイバータグ
-
- 材質がやわらかい
- 太い同軸ケーブルみたいなのにも対応
- ナイロンやポリプロピレン製の表示タグ
- あまりケーブルの密集していない箇所でのみ使用しておりますが、データセンタのスイッチ等ケーブルが密集するところでは SKB-80MK のようなもう少し小さなものが適しているかもしれません。
- 太洋通信工業ケーブル名札α型
- 軟質プラスチック 1 枚でできていて、片端に丸い穴があいていて、ラベル貼付け部分をくぐらせて通して、ケーブルに留める形の名札
札への情報記入方法について:
- 手書き(ペン)
- テプラ
- テプラを張り、そのままだと剥がれてしまうのでメイキングテープを重ねて貼ります。
- 記述項目が多いとテプラでないと読めない/書けない
札取り付け
- ケーブルバインドは痛いし、外す時大変なので、極力「ねじり」
- 丸札の結束糸について、たまに固結びしてあるのを見かけるのですが、急いで外すとき面倒なので、先に糸2本を先端で玉結びしてケーブルに当て、札の「勢い+慣性」で糸を巻きつけて、最後に糸の間に通して長さ調整してます。
- 大きな欠点は、どうしても余長ができやすく、札がファンの吸気口に近づかないよう気を使わなきゃならないことですが、コードやケーブルの太さに対応した調節がしやすいのと、光コードに巻くときも大丈夫そう
ラベル(テープ)
- 経年するとはがれる…
- はがすと美しくないとか結束してしまうと読めないとか
- ケーブルを再利用する場合は、剥すとべたべたになるので、テープやシールを直接巻かない方が良いかも。
- ブラザー工業 ラミネートテープ
- テープの入手性があんまりよくない
- テプラ
粘着材除去
機器本体ラベル
- 最近のスイッチとか1U サーバが高密度すぎて資産管理のシールが張れなくて困る
- サーバ本体から引き出せるタグ(S/NやP/Nが記載)があったりしますが、ユーザが好きに使える白紙なタグもあるといいなぁ
購入先
- 愛三電気
- 工具や LED ライト等々は電設系の代理店を経由した方が安く買える
- バイク工具屋さんとか自動車工具屋さんとか
- 大きなホームセンター
- ネジまわりも、海外規格は置いてないものもありますが、とりよせてくれますし値段も良心的。
- 100円均一ショップ
- ヨドバシ等の家電屋さん
- 問屋街で小売してくれる所を探してみるのも有効
- 文具店や電気工事用品店も意外とあったり