読了 / オーディンの鴉

オーディンの鴉

オーディンの鴉

プロの犯行とあったのでポチってきて読み終わり。納得。個人的にああ本職なんだなあというのを感じたのは、データセンターに関する記述。東陽町、運河沿い、倉庫街、5階建ての白いビル……というあたりの描写。何気ない描写だったんだけど、それなりに規模の大きいシステム、木場〜東陽町南砂町と言われて「ああ、あのあたりのアレな!」と思う同業者は少なくないんじゃないだろうか。
それにしても本当に最近のサービスまでちゃんと出てくるのが、使ってる人なんだろうなあ、と。確かにこういう状況が、まあこういうシステムの存在を仮定すればあり得るんだろうな、というのが怖いと言えば怖いけど。ただ、最後に対抗するために使ったのもまた現実に使えるものだったという。道具や力をどう使うかはその人次第。ネットに残す痕跡には気をつけないとね…。やっぱり「鴉」が存在しうるかというあたりが気になるよね…。