なんかいろいろ

からいろいろたどっていた。

あと、母数が大きいということだけではなく、聞き手のほうの影響力(インフルエンス力というか)の違いも大きいのだろう。これは完全な私見だが、インディーズ曲を聴いていることを広く人に伝え、あれがいいよこれがいいよと伝える人にはあまりあったことがない。ひっそりと楽しんでいて、酒飲んで深く話しを聞いてみると実はインディーズのxxが結構好きで...なんて話が出てくるような、そんなイメージ。

個人的な意見だけど、音楽を聴く人ってメジャー一辺倒でそのほかに全然興味のない人と、個人的な好みを深追いしてどんどん変な方向に走ったり深みにはまったりする人がいるような気がするんだ。前者は主にコミュニケーションの手段として音楽を消費しているような気がする。コミュニケーションである以上、共通項でなければいけないのでヘッドの方に寄る。この点については個人的にいまひとつ理解できないので放置。後者は純粋に自己満足の世界だと思う。自分にとって何か価値のあるものを見いだそうという試み。

まあついでにいうと、みんなそもそも音楽聴かないんだけどね。ほとんどの人がテレビの音楽ランキング、ヒットチャートをさらっと眺めれば満足しているのでは? 自分の周りで、月平均5枚以上CDを買う人ってどれくらいいる?

で、影響力という話に戻る。これねえ、難しいよ。月平均10枚買うって人とたまたま普段聴く音楽の話をしたことあるけど、お互いの iPod 見せ合って、お互い 8 割方中身わからなかったものね。この曲はこういうのが好きな人にお勧め、ってほかのアーティスト名あげたりするけど、リファレンスにするアーティスト自体がマイナで誰も知らないとかね。共通の単語がないというか、感覚が希薄すぎて結局知っている人にしか伝わらないということになりがちな気がする。深みにはまる人は自分でとっかかりを探してどんどん探っていけるのだけど、気づかない人は気づかないまま、という。で、分化する。

そしてニコ動の中にもメジャーとマイナという区分が存在するわけで。テールにあるものはテールにある理由(とっかかりが少ないとか狙いがピンポイント過ぎるとか)があるわけで、それを他の人に伝えるのは難しいんだよねえ。「ひっそりと楽しんで」いることの理由はその辺に一因があると個人的には思うのだ。だって、これ良いから聴けっていって何これっていわれたらへこむじゃない。*1



ボカロCDが売れているっていうのに対する拒否反応としてまあこういう極端な人もいるんだろうなふーんという程度だったのだけど、なんといってもこのコメントが秀逸。

私も言葉の意味を分からずに歌う子どもの合唱にジジババが感動して泣くことが理解できなかったが、年をとるとだんだん分かってきた。

音楽とは誰かに聴かれたときにはじめて成立するもので、それは演奏者の意図した感情とか技巧ではなくて、聴衆がかきたてられたなんらかの感情が「音楽」なんじゃね?
言葉を発するのはヒトでなくて、ミクでも、九官鳥でもいい。聴くほうにメインスイッチがある。
君の方に感受性がないんだ。残念だったね。
個人的にはインストルメンタルや、ヴォカリーズには感動できない詩先の輩は、ある意味音痴なのだろうと思う。
言葉は音楽においては飛び道具です。
ミクは楽器で、作曲者(データ入力した奴)の感情と技巧と言葉がこめられている。
そういう意味では新しい音楽とは言えないけど、バッハやモーツァルトやジャズやロックもこんな風に言われただろうし、やっぱ新しいものなのかもね。

これは真実だと思う。要は聴く人のスイッチ、受信するチャネルの多さが問題なんだよね。インスト愛好者として「言葉は飛び道具」はうまいこといったものだなと。楽曲がよくてもどうも歌詞とか言葉のイメージとか声に引っかかるとかあるんだよね。ボカロは個人の肉声ではなくて、人から切り離して抽象化された「声」であるからこそ創る人による演出とか色づけがあっておもしろいと思うのだけどね。

サイン波とか矩形波とかがピロピロなっているのに何かを見いだす人とそうでない人は、そもそも受信するチャネルが違う。私は何chを受信していますなんて表示する訳じゃないからね、自分のチャネルに合うものは結局自分で探すしかないと思うのだけど、そこで自分が動いて自分のチャネルにあうものを探そうって人がどれくらいいるのかな? 何となく流れてくるのを受信するだけ、という、受動受信しかしてない人がほとんどなんじゃないかな?
ましてや、合うものがないから自分で創る、という人となるとなおさら。そういう人を吸い上げる場所としてのニコ動は貴重な場所だと思うけどね。


やっぱり何を書こうとしたのかよくわからない文章だな。

*1:これって音楽だけじゃなくて、何か自分の好きなものを他の人に勧めるときの一般的なジレンマなんだけど。だからこう、ブログとかでちまちま書いておくという。