読了

面倒な仕事にようやく2末でけりがついたので消化消化。当面はいま手元に積んであるものから…と思っていたのだけど

SFが読みたい!〈2010年度版〉発表!ベストSF2009 国内篇・海外篇

を見てたらやっぱりいくつか読んでみたいのがあるので買ってきてしまった。あきらめよう。

SARU 上 (IKKI COMIX)

まだ上巻だけなのだが、さすが「魔女」の五十嵐大介。なぜ上下巻同時発売にしなかったのかというおもしろさ。ばらまかれた伏線がどう収束していくのか期待。

SOSの猿

漫画版がとてもおもしろかったのでこちらも購入。これはとても伊坂作品な感じがした。語られる事象はものすごく奇妙でとてつもないことが起きているようなのだけど、単純に外から見ると何事もなく、せいぜい偶然の一致がいくつか続いているだけのように見える…。追いかけて追いかけていくうちに境界線がなくなってすべてが漸近線の向こうに薄まってしまう。不思議な感覚。
マンガ・小説併せて読むのが吉なのはわかった。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

読み終わったが、これはとんでもなかった。今まで敬遠していたのが馬鹿みたいだ。なぜ作者本人がまだ健在なうちにこれを読まなかったのだろうか…。
全体の気配がとても印象的で、極限状況に置かれているときと家でピザ食っているときの語り口がほとんど何も変化しないのが気持ち悪い。タイトルのアイデアもすごいと思ったが…読み終わってみて、いいようのない違和感が残る。
とりあえずほかの作品も読もう。「ハーモニー」は買ってきた。

が、「天冥(2)」を先に読んじゃうかな…。