読了: レジデント初期研修用資料 医療とコミュニケーションについて
- 作者: medtoolz
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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個人的に特におもしろかったのが "2章: 問題を受け止める" の「ダメージコントロール」の考え方かな。「受容可能侵襲量」とかねえ。初仕事とかシステムトラブルとかでテンパって真っ白になってる新人とか見てるとすごくよくわかったりする。最近 Fibre Channel の話とかあったりしたのでバッファクレジットの仕掛けとか輻輳制御みたいな話を連想した。そりゃ通信ってコミュニケーションだもんね。"6章: 医療ミスの起きるメカニズム" は失敗学関係の本と併せて読みたい。「機械モードと人間モード」とか、「必要な無駄・冗長性」とかシステム運用に関わった人なら確実に心当たりがある。"8章: 抑止力を運用する" なんてまさに顧客から/への行き過ぎたサービスや要求が発生しないようにどうコントロールをしていくかというはなしだったりして、それこそ Inernet Service Provider が SLA とか作って頑張ってるところをどう運用していくのか、じゃないかとか。iDCでコロケーションサービスとかしてると、顧客リクエストとかシステム構成制約とかでどうラインを引くかで苦労してる人結構いるんじゃないのかな。
まあ、medtoolz さんのブログ読んでていつも思うけど、医者とSEでこんなに考えることが似通っているのかと。SEは医者的なことをしているし医者もエンジニア的なことをしているのか……
などなどいろいろ考えるネタ満載。やっぱり1冊目の方も買うかなあ。