読了 : 大学の話をしましょうか
大学の話をしましょうか―最高学府のデバイスとポテンシャル (中公新書ラクレ)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 新書
- 購入: 12人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (161件) を見る
このごろの学生はテレビを見ているように講義を聴いているのです。ちゃんと出席して、真面目にこちらを見ているのですが、しかし、時々質問をしても、「え?」という感じで反応は鈍いですね。テレビは視聴者に直接質問はしませんから。つまり、講義は、受ける一方のものだと認識しているわけです。
押し付けられるものから選択するばかりなので,ゼロから自分で探す,作るという作業に慣れていない.だから「質問はないか?」と尋ねられても何も出てこないんだ,というお話.
この観察はすごく納得できた.提供されるものを受け取るだけで,自分からコミットしていくことがなかったというのはそのとおりなんじゃないかな.語弊があるかもしれないけど,「余計なこと考えてないで,言われたことやれよ」と,言われるがままになってた……といってしまってもいいかな.
人間の能力とは、問題に答えることではなく、問題を見つけることです。したがって、質問をする、今問うべきことを考える、という行為は、テストで記憶を確かめるよりもはるかに重要なことだと僕は考えています。
なるほどねえ.そうだよなあ.精進します.