読了
- 作者: 野矢茂樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/09/18
- メディア: 新書
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「無限について、何かイメージ、おありですか?」
「一番大きい量のことでしょうか」
「それ、それはですね、一番愚劣な答えです」
先生と二人の学生の対話で織り成される無限論講義.自己言及と対角線論法,パラドックスの話がなんちゃらかんちゃら,ゲーデルの不完全性定理がどうのこうの.対話が面白いので厄介な話でも割と抵抗なく読んでいける.
ミルカさんシリーズとか好きな人はぜひ読んでみるべし.
じつはいま,
ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
- 作者: ダグラス・R.ホフスタッター,Douglas R. Hofstadter,野崎昭弘,柳瀬尚紀,はやしはじめ
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 藤原正彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1984/06
- メディア: 文庫
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院生の不安に関する記述は自分も感じたから実感としてわかる.テーマの価値に対する不安,能力に関する不安,目標を本当に達成できるかどうかわからない不安,将来に対する不安…….結局俺は折れてしまったけどね.いま,圏外に立って振り返ってみると,もうちょっとやってみても良かったんじゃないかと思う.何かをやってもまったく手ごたえがないときは本当に苦しいんだけど,きっかけをつかんで何かに没頭したときの,自分の限界を超えたような集中状態の感覚ってたまらないんだよね.ああいうのはもう長いこと味わってないなあ.この先また体験することはあるだろうか(自分しだいだろうけど).