空白の一日

寝たのが遅かった割には朝8時くらいに目が覚めてしまって微妙にそんした気分になるものの、無意味にたまった雑誌を眺めていたら10時半くらいになってしまったのでひとまず部屋の掃除と洗濯を始めた後昼食。昼食後ピタゴラスイッチのDVDを見ていると猛烈な眠気に襲われたのでなんとなく寝て気づいたらなぜか20時。

おかしい。

寝たのは14時前のはずだ。寝る前には遅くとも17時ごろには目が覚めるだろうと思って寝たはずなのだが。念のため電波時計2個(目覚まし+腕時計)で確認してみたが1秒の狂いもなく同じ時刻を指している。残念ながらどちらも20時過ぎだ。休日の昼間6時間を寝て過ごすという学生も真っ青な空虚な休日の過ごし方をしてしまった自己嫌悪に苛まれながら暗闇に支配された部屋の布団の中で悶々と30分ほど過ごしたものの、その悶々と過ごす時間の方が圧倒的に空虚であることに気づき、とりあえず外に出ることにする。ところがこれがまた、寝すぎたせいか頭が痛いのだ。酩酊感を伴う頭の痛みを抱えつつさまようように外に出てみるとどこからともなく「鬼は外」なんて子供の声が聞こえてきてそういえば今日は節分だったかと気づく。おそらく幸せなのであろう家庭の姿を想像してみると自分の現状との信じがたい距離感を感じて訳もなく毒づき空虚さに朦朧としながら近くの書店に行きなんとなくまた本を買う。

結局今日一日はなんだったのかと意味のない自問を繰り返しながら部屋に戻って炬燵にもぐりこむ。が、何故かまったく温まらない。いや、朝の段階では何も問題なかったはずなのに。コードが断線しているのか、炬燵本体自体の故障なのか、とにかく動いていないのはわかるが、テスタもない状況では故障原因の特定すら困難だ。火の入らない炬燵など画面の映らないテレビと変わらないではないか(何もないよりはましだが役には立たない)。

要は駄目な日は何をやったところで駄目なのだ。もういい。今日は所詮こんな日なんだきっと。