Trema Day #9 参加メモ
Trema Day #9 に参加してきました。いつものメモ公開です。(LTはメモ取ってません。) 各発表の資料は Connpass に公開されると思いますのでそちらを参照してください。
まあ今回もなんと申しますか、よく言えばバラエティ豊かと申しますか。これだけニッチで雑多な話題が集まるのもそうそうない気がしますね。
NetTesterで物理ネットワークの受け入れテスト(@yasuhito)
- 物理ネットワークのテスト
- ネットワークの話を聞くと、みんなとても大変そう。
- 某所のテスト風景
- 手作業、現場に行って現物を操作しないとテストができない。
- これをなんとかリモートで、現物持ち込まなくてもテストできるようにしたい。
たとえばFWとかをテストしたい
- 通信するノード(サーバ・クライアント)、最低2台おいてパケットを送らないといけない
- 項目も爆発: いろんなIP,ポートでテスト、機器もいるし組み合わせもたくさんある。
NetTester
- しくみは単純
NetTesterの特徴
- シナリオの書き方で工夫
テストの時に考えること
- テストツール、周辺のツールはたくさんある。充実しているので、それらはなるべくそのまま使いたい。
- 代表的なのは cucumber, rspecなど
- テストの手法もいろいろある。
- 自動テストの仕組みもいろいろある。CIとかも。
すでにあるツール・知見をネットワークにも適用しよう!
- もともとテストのツール、アプリ屋さんが強い。
- アプリ屋さんとネットワーク屋さん
- NetTesterはそれらの間をつなぐツールを狙う
- https://github.com/yasuhito/net_tester
NetTester
- いまのところ、受け入れテストのツールとうたっている
- ゆくゆくは、設計フレームワーク。
- ネットワーク設計の時の助けになるツール
- TDD
QA
- Fiewall以外のケース想定
- まだ検討中。
最近のTremaを触ってみてちょっとはまったこととか (@stereocat)
(自分しゃべってるところなのでメモありません。資料参照してください。)
「GoBGP活用によるSD-WANプラクティス (@ttsubo)
GoBGP
- BGPエキスパートがいろいろつかってる。
- 最先端のBGP機能
- gRPC機能で連携が図りやすい
GoBGPにもD-planeを
- pingがデモで使えないという課題をどうにかする。
- Quagga環境を活用
- Quagga bgp daemon を GoBGP にする。
- netlinkでFIB注入を行う。
- 中間に goplane を置く。
- OpenFlowでFIBに注入する
- goplane ではなく openflow controller (trema or ryu)
- パブリックな実装はないけど、個人的な実装でサンプル的に動かしてみたことがある
そもそも
- OFCでgolangに対応したモノって、ニーズあるんだろうか?
本題: SD-WAN
- whitebox switch とか持ってきて環境作りたいけど、自宅だと敷居が高いなあ。
- うるさくなくて、自宅におけるようなモノ……RasPI?
プラクティス
コンフィグの一元管理
- とりあえずgoBGPベースのところ
BGP Peer断の即時通知
最後に
- goBGPは環境くみ上げるのは簡単なので、みんなもお手軽に始めてみようよ!
QA
- 投資額?
- SRXはこのためだけに買ったわけでは泣くほかにも使っている。(5万円とか)
- BGPだけでも迂回できるはず。orchestratorの役割は?
- デモのところはorchestratorは関係ないところ、orchestrator の動きのところは公開済み動画で説明してます!
Bird in Cloud (@hibitomo)
Interop Tokyo 2016 Shownet に lagopus を入れた話
Lagopus
- OpenFlow Switch 実装。
- dpdkで高速スイッチング
- openflow 1.3 に strict に準拠
- 雷鳥
- 高いところに住んでいる鳥 → Cloud に住んでいる
in ShowNet
- NFV島でうごいていた
- servicechain
- netfpga で処理してlagopusで転送
- VNFではVirNOS
- Serverの中でlagopus/virnosそれぞれがdpdkで動いている。外-lagopus/virnos-外 をちゃんとdpdkでやってる。
性能を出すための設定ポイント
- dual socket のサーバ
- コアアサイン(lagopus/VNF)
- パケットや処理の流れを想像してコアアサインを考える。
- 性能を測ってみた。2倍くらい変わる。
- トラフィックの偏りも考える。
- これでも10%くらい性能が変わる。
- フロールール設計
性能評価
QA
- nsh passing
- Servicechain, コントローラはNOCメンバが書いてた。BGP flowspec でまげて、openflow で source ip base のルーティング。openflow 部分でトンネリングとかはやってない。
- コア混ぜるとどうなるか?
- 今回はコア混ぜたのはやってない。時間がなかったので。
- 1個のNICに対して1CPUコアがアサインされる?
- そういう風に割り当てている。dpdkがそういう仕組み。割組じゃなくてポーリング、担当している数でコア単位に分ける。
- これをつかってOFS作ろうとすると、コア数に制限されたスイッチしか作れない?
- lagopusは1コアで複数ポートを見るようにできる。IO/workerのバランスを変える。
LagopusでPPPoEを使えるか考えてみた件 (@masaru0714)
lagopus
- packet header encap/decap の機能が拡張されてる。
- ソース書き足せばほかのヘッダも対応できる
PPPoE
lagopusでPPPoE
- PPPoEヘッダつかえればlagopusでPPPoE終端させられるんじゃないか?
- PPPoE packet format
- プロトコルネゴシエーションはコントローラ、コネクション確立したらペイロードの転送はlagopusで、というのを考えた。
コントローラのプログラミング量が結構多そう
結局何ができるのか?
- ブロードバンドルータを実装したようなものになるのでは
- PPP処理は既存の実装流用でもいけるのでは
- 自宅のブロードバンドルータを lagopus で置き換えよう!
QA
- OXM?
- いまはべたっと書くので、正式な仕様の方でかぶったらずらさないといけない
OVSDBで遊んでみた (@tkshnt)
OVSDB
- Open vSwitch DataBase
- RFC7074
OVSDBの特徴
- DB変更があると側道差が反映される(commitがない)
- フロー情報もOVSDBに書き込まれている
- ovsdb-client/server
- OVSDB schema
- OVSDB tool
QA
- OVSDBでやらないとできないconfig, OVSDBいじったんだけど狙った通りに反映されないもの、どこかに情報あったりする?
- そこまでは調べられてない。
- 変なごみが残ってるらしい。(vsctl コマンドで変なごみが残る? /etc/openvswitch/ovsdb プレーンテキストで書いてある。そこにあらゆる消し忘れのごみが残っている。うまいことやるなら、vsctl だけじゃなくて自分でちゃんと消してあげる。そのせいでうまく動かないんじゃないか。
- いったん全部消してからやり直すと上手くいくかも?
ZodiacFXについて語ってみる (@kwi)
Zodiac FX
- "Affordable"
- Kickstarter, 期限ぎりぎりに達成。
- Kickstarter枠配布が終わって、ファームウェアは開発中。
- 直販で買える。送料込、諸経費のぞく、$99.00-AUD
- 配送はFedEx
使い方
- 電源兼シリアルなのでUSBシリアルから設定
- telnetもできるようになる予定
ファームの書き込み
- SMB-BAをつかってUSBシリアルで書き込み
- 最初の頃のファーム、コンパイラ荒い面とについてのところがナイーブに実装されててうまく動かないやつがあったり
ベータテスタ枠
- ベータ、実はたいした作業できていない。むしろ今から本番
ベータボードとプロダクションボードの違い?
- そんなに違いがない。
開発環境
- 開発しようぜ!
- Atmel Ice debugger
- SOCに直結してステップ実行とかできるようになる。
- 事実上必須
- github
- OSS運営自体もあまり経験がないみたい。一般的な流儀とちょっと違う。
開発中の注意
- 温度
- あまり触らない
- 電源ノイズ
ソフトウェア
- 悩んだときはAtmel の SOCの開発環境そのまま、Atmelのサンプル探してもってく売ると動く、みたいな感じ。
- いわゆるOSはない。
Logical view
実装してみた
なぜZodiac FX?
- 極論すると whitebox switch
- OpenWRTより簡単なフリーの開発環境なんじゃないの?
- 自由!
無線屋はエンタープライズSDNの夢を見るか? (@t_j_baldwin)
(諸事情によりメモ取っていません)
中国にopenflowを入れてきた話 (@Clorets8lack)
中国〜日本の間の経路
- 3重冗長[直結・上海経由・シンセン経由]のいいところを使う
- 2重だったところにシンセン経由を追加した
導入理由
- 基幹システムのレスポンス向上→VDI導入
- VDIはパケットロスに弱い。(0.5%ロスがギリギリ)
- でも、できると遅延を無視できる。
- 国際ネットワークのBCP
- 予算とかないんだけどでも何とか
- 無敵のBCP!?
実際の運用の工夫
中国の秘密
- キャプチャ全部取ってるので障害と化がいろいろ見えてくるものがある
- 通信通らなくなるのは割とある
- Great Firwall は中国の通信規制の一部
- なにがあるか?
中国は言ったもの勝ち
- トラブル、言ってみると治ったりする。CPE設定でやってることがあるので、証拠を出していってみると、意外と修正してくれたりする。
- 凡ミスもおおい。気づいたら言うのが重要。エビデンスを出して、こうしろ、という話をする(「調査してくれ」だけだと動かない)
- 時にはあきらめも必要
Enterprise国際インフラ運用
- 予算と人手が足りない中で何ができるか?
- 理不尽な障害が常に起きる。原因究明・再発防止のための可視化、というのが必要。
SonarMan
- VMあるよ!