読了

哲学的な何か、あと科学とか

哲学的な何か、あと科学とか

考えるネタを知るという入り口としてはとてもわかりやすかったしおもしろかった。が、まあこの本に監修がつくとしたら結構面倒なことになったんじゃなかろうかという感じがちょっとした。
個人的には「カオス理論」あたりの説明がちょっと微妙かなと。「単純なシステムをたくさん組み合わせてどんどん複雑にしていくと」なのか? 複雑なものが複雑な挙動を示すのは別におかしくない。複雑に見えるものをすごく単純化して見たときに、それでもやっぱり複雑な挙動を示すものがあって、本質的に複雑な系が存在するというところが重要なんじゃないの? と。

スペース (創元推理文庫)

スペース (創元推理文庫)

あー、前のシリーズを読み返したいな。というより読み返してから読み始めるべきだった。相変わらずパステルカラーな文章だなあ。

入門!論理学 (中公新書)

入門!論理学 (中公新書)

縦書きで論理学を説明しようとするとは…。と思って買った。日本語能力の限界に挑むような感じでむしろこれは国語の本なのでは。

ペンギン・サマー (一迅社文庫)

ペンギン・サマー (一迅社文庫)

このタイトルで、帯を大森望氏が書いていたのでつい購入してしまった。狙い所がマニアック…。正直ギャグなのかなと思って買ったのだが、いや、予想外におもしろかったなあ。

あーあ。終わっちゃった。前々から終わることはわかっていたけどやっぱり終わっちゃうと終わっちゃったなあと思うよね。最後だからある程度まとめというかケリをつけるような言い回しが多かったかな。

森博嗣の道具箱―The Spirits of Tools (中公文庫)

森博嗣の道具箱―The Spirits of Tools (中公文庫)

これはおもしろい! いや、森氏のエッセイはいくつか読んでるけどこれはトップクラスのおもしろさだと思う。話の方向性がある程度収斂していて、それでいてこのくらいの短さの話で、もう切れ味が最高。エンジニア職であれば読んでみて何かしら思うところがあるのではないだろうか。