読了(2)

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

いやあ、ポスト 3.11 で最も読まれるべき新書とか帯を着けたくなるような本だなこれ。安直だけど。感情論思い込み逃避盲信から一歩離れて、正しい知識と正確なデータから客観的に物事を判断するってのがいまくらい求められてる時期もそうないだろう。森先生は「天の邪鬼でマイナな作家が」とか言わないで(たぶん自身のストレートな評価なんだと思うけど)普通に宣伝していいんじゃないかと思う次第也。

インターネットのカタチ―もろさが織り成す粘り強い世界―

インターネットのカタチ―もろさが織り成す粘り強い世界―

おー、これはわかりやすい。こういうインターネットの構造論って、ネットワーク技術の話を専門に勉強しないとわかりにくいんだよね。というかやっててもよくわからん。まあ構造上どうやったって全体像を一目瞭然に見るなんて不可能なんだけど、そうだということを理解するのにまず何かしらの知識が必要だし。「カタチ」というくくりでいろんな切り取り方を―しかも最近の実例を元に見せてくれる、という本はとても貴重だと思う。