インコヒーレント水玉潰し
猿でもわかる水玉潰し -- kyoumoeの日記
via. 猿でもわかる水玉潰し([結]2006年1月 - www.textfile.org)
をみて再び水玉潰しをしているうちに,ふとこれは何かに似ていると思ったのだが,それが何だったのかがわかった.レーザーの原理に似てるんだよ.
と Wikipedia のエントリを引き合いに出してみたものの,これがネタ元ではない.本当のネタ元はこちら
- 作者: あさりよしとお
- 出版社/メーカー: 学研
- 発売日: 1995/12/01
- メディア: コミック
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の「自然界にはない光レーザー」です.本当はスキャニングして載せたいところだが手間的にも権利的にも厄介そうなのでやめる.レーザー光線の原理は以下のような感じ.
- レーザー光線を出せる物質を用意する.
- その物質の原子に外部からエネルギーを注入して "ポンピング" する.
- ポンピングされると原子は不安定な高エネルギー状態 --- "励起状態" になる.
- 励起状態になった原子は "光子(フォトン)" を 1 個出して安定した状態 --- "基底状態" に戻る : "自然放出"
- 放出された光子が別の励起状態の原子に飛び込むと,その原子は 2 個の光子を吐き出して基底状態に戻る : "誘導放出"
- 繰り返してどんどん光子が増える.
エネルギーを加えているレーザー生成物質(反転分布媒質……でいいのかな?)を 2 枚の鏡をはさんでやると,1 方向の光だけがどんどん強まって,一方の鏡を突き抜けて外に出,光は波長や方向がそろった光(コヒーレント光)が得られる……というのがレーザー光線の原理なんだってさ.
水玉潰しそっくりじゃないですか.小さな水玉が基底状態の原子で,一滴加えるとはじける大きい水玉が励起状態の原子,はじけた水玉は放出された光子.つまりあのゲームは媒体にエネルギーを注入していって,いかに大きな誘導放出を発生させるかなんですよ.ちがいは原子と光子という区別がなくどれも同じ物質であること,放出した原子が消滅すること,放出されたときに出る光子の数と方向かな.