読了

週末の定期タスク.CDの整理は連休中にやっておかねば.

ゲーデルの哲学 (講談社現代新書)

ゲーデルの哲学 (講談社現代新書)

GEB本は半ばにして封印中ではあるが読むのを諦めたわけではない.単に気合が落ちてきただけだ.文庫本だと通勤中途か外出したときにちまちま読めるのだが,あの手のサイズ(というか,ハードカバーの本全般)ともなると,持ち歩くのも立って読むのも難儀だし,くわえてあの内容となるとね.京極夏彦の本並みに気合を入れて読まねばならない.京極本も買ってはあるが読んでないのがここから見える範囲でも2冊あるのだが.
閑話休題
この本は面白いね.まず前半.不完全性定理ってどんなものかというのが自己言及のパズルから解説されていくのだけど,この辺は抜群にうまいと思う.とてもエッセンスのはっきりしたわかりやすい説明.そして後半はゲーデルの人生と哲学……反機械論とか神の存在証明とかという話へ入っていく.で,改めてこの手の本を読んでみると,やっぱり考え方というか,発想が凄いよね.自分の存在している枠…次元……から外に踏み出してものを見るような発想というのは.

それにしても,こういう解説書ばかり読んでなんとなくわかった気になってるけど,実際本当に数学的な意味でその内容を理解しているわけじゃないのがアレなところですよね.とはいえ,論理そのものが理解できることとその解釈とは別物だしなー.なんてごちゃごちゃ考えても仕方がない.解かった気になってるだけだから同じテーマのものを読んでも毎回新鮮さがあるというのは単純に得をしているってことで良いのだ.単にこういう見方もあるという刺激だけでもとてもおもろいからそれで良いのだ.

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

省エネ高校生が淡々と日々の謎を解明してゆくという話.いくつかの話が独立して語られていくのだけど,最終的にそれぞれどこかのパーツが組み合わさって結末に至る.うん.コレはきっと,加納朋子とか好きな人は好みなんじゃないかなあ.

やみなべの陰謀 (ハヤカワ文庫JA)

やみなべの陰謀 (ハヤカワ文庫JA)

なんじゃこりゃ.圧倒的にぶっ飛んでると言うか作者は頭のネジが何本か抜けてるのか最初からそんなものがないのか.アホだなあ.最後には全部引っ張りあげるんだけど,そんなギミックは抜きにしても,とりあえずそのイカレ具合だけでも読んどいてよいのではなかろうか.