読了

数学ガール/フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)

数学ガール/フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)

最初、素数の話とか群論の話とか、ここからどうやってフェルマーの最終定理? と思ったけど、ちゃんとそこまで繋がるんだよな。まあフェルマーの定理を全部事細かにやれるわけがなくて、エッセンスのみということになるけど、そこにいたるための基本的な道具立てとかはちゃんと押さえていくんだなと。それにしても、このレベルで噛み砕いて消化してアウトプットを出せるというところに至る境地ってどんなんだろね。それができないんだよなあ。

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)

"Live me Me" はホラーだよね。怖いよーこれ。俺は絶対こんなんには考えられんと思う。"Slowlife in Starship" は下の本と一緒に読むべし。ちょっとプラスアルファの知識があると格段に面白いよこれ。

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

「――しかし当時の人間にとって、ここははるか遠くにある未踏の地だったんだよ。ここへ来ること自体が、恐ろしいほどの知恵と金と努力を要する、冒険だった。彼らの機械は、ここにほんの数十分だけ触れた。それが――『ミッション成功』だった。想像できるか? 天体に触れただけで、大のおとなたちが躍り上がって喜んだんだぞ。つまりエベレストであり、極点であったんだ。――」
-- "Slowlife in Starship"

想像できるか?

といわれても難しいので読みましょう。想像できるようになります。"Slowlife in Starship" のちょっと冷めたところは、その背景にある熱さと対比してみるべきものなので、バックグラウンドがどれだけホットだったのか、というのは押さえておきたいところ。

それにしてもこの本、出だしからしてもう卑怯だよな。泣きそうになるよ。自分の影が写ってるだけの写真が何でこんなにグッと来るんだろうな。ペンシルからはじまる宇宙研の歴史とか精神とかも面白いです(ちょっと良く書きすぎじゃね? と思うあたりを差し引いても)。