読了
- 作者: 藤原正彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/05/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 諸富祥彦
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生涯独身・シングルマザーも超OK!
パラサイト、ひきこもりに自信を持て!
なんて文章だけを引用するといかにも誤解を招いてしまうのだが、孤独は悪ではない、ひとりになって自己を見つめなおすことって大切なんですよ、という話ですね。まあ自分自身ほかの人と居るだけで消耗するような人間なんでこの本買ったんですが、なかなか面白かった。ニーチェによれば「一日の三分の二を自分のために使っていない人間は奴隷である」そうですよ。うわーおれ奴隷。ということで一人で居る時間は大切ですよ。ただ、この本で取り上げられている本当の「孤独」を体験しているかというとそうでもない気はするけど。
上の本でもそうなんだけど、何かを成し遂げる人というのはのすごい孤独の中で何かを掴み取る人が多いような気がする。「絶望に効くクスリ」なんか読んでるとひとりでいること、孤独である人が多数登場するしね。「絶薬」でよく出るキーワードに「同調圧力」というのがあるんだけど、そういうのを意識したことのある人ならこの本は面白いんじゃなかろうか。
アインシュタイン曰く
ベルリンでも、何も変わりがありませんでした。その前のスイスでも。人は、生まれつき孤独なのです。-- アインシュタイン
またはこんな言葉も。
私は今、孤独の中に生きています。若者には苦痛だが、成熟した人間にとっては、甘美な孤独の中に。-- アインシュタイン
アインシュタイン150の言葉 から引用。ほかにも孤独であることについての名言がいくつか。
「絶薬」からは直球でこの辺かな。
引きこもり大いに結構!! -- 町田康
これは絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.2) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)から。町田康は特に特徴的なんだけど、絶望の中、闇から目を逸らさない人、というのがこのシリーズではよく出てくる。まあタイトルから明らかなとおり、そういうシリーズだから当然といえば当然なんだが。それがえらくかっこいいんだ。